ふてぶてしさと野球選手

以前から公言しているように、私はジャイアンツの清原選手が「嫌い」なわけですが、そのおもな理由として「ふてぶてしさ」にあるのではないかと考えている。しかし、それならなぜ私はマリナーズイチロー選手が嫌いではないのだろうか。
この二人は「ふてぶてしさ」という点においては大変似通っている。ただその「ふてぶてしさ」が向けられている方向が違うだけである。イチロー選手は「(主に日本の)マスコミ」に対してであり、清原選手の場合は「相手チーム(選手?)」に対してその「ふてぶてしさ」が向けられている。
私が清原選手を嫌いになったきっかけは、よく好プレー・珍プレーでとり上げられている当時ベイスターズの東投手*1からの二打席連続デッドボールの事件である。この事例だけではないが、清原選手は自分からデッドボールを「よけようともしなかった」にもかかわらず、「相手投手を睨みつける」という行動がよく見られる。野球の一つの戦略として「わざとデッドボールになる」というプレーは私もありだと思う*2。ただ、自分でデッドボールをよけていないにもかかわらず相手投手を睨みつけている行為は、私には「チンピラが事故を起こした後で、『おら、てめえがこっちよってきたせいだろが』と相手に対してすごんでいる」ようにしか見えないし、この事件以降若手のホープだった東投手は鳴かず飛ばず*3という結果にもなっている*4*5
さらにいうと、新しくやってきた助っ人外国人選手などではなく、2000本安という偉大な記録を達成したプロ野球史に名を残しうる選手が、そのようなチンピラまがいのことをやっているということが私を悲しい思いにさせるのである。
toronei氏の記事にもあるが、確かに私もスポーツ選手というものに「純粋性」を求めている部分があると思う。つまり、私はスポーツ選手に対して「スポーツマンシップを必ず持っていること」を求めているだけなのかもしれない。


余談ですが、以前この話をみゅハム嬢にしたときに
「そこまで含めて作戦*6だからいいんじゃない?」
とまで言われたんですが、私はそこまで割り切ることはできないんだよなあ。


*1:現ライオンズ

*2:あまりほめられるべき事柄ではないが

*3:別に清原選手だけの責任ではないだろうが

*4:広島のブロック投手とは、その「睨みつけた」行為で逆にブロック投手の方が怒り、あわや乱闘騒ぎになっている

*5:選手を鳴かず飛ばずにした経緯としては、同じくジャイアンツのローズ選手(当時近鉄)がライオンズの青木勇人投手を「物理的」に殴ったという事件の方がよっぽど罪が重いが・・・

*6:苦手といわれる内角に投げさせないため