予告先発

最近ゲームのことばっかりかいてますので(汗、たまには(おい)野球のことでも。
監督会議において楽天の新監督、野村克也氏が予告先発撤廃を主張し、パリーグの採用する予告先発制度に一石を投じた。
私個人は予告先発制度自体はあってもなくてもどちらでもいい、つまり、この制度の存在に害はないと考えている。しかし、現在のパリーグの状態から予告先発制度を撤廃することに関して私は反対である。
先駆者ホークスをはじめマリーンズ、ファイターズ、イーグルスと地域に根ざした球団作りにより、パリーグの観客動員数は地道ながらも増加している。2大人気球団に観客動員を頼らざるを得ない3球団*1などを含むセリーグより、野球人気が多少減少していくと思われる未来においてもパリーグの方が将来性があると言えるだろう。
去年のファイターズ対ジャイアンツ戦を東京ドームに観に行ったときの話ではあるが、3塁側内野席に座ったにもかかわらずw周りの95%はGファン。聞こえてくる言葉からもファイターズの選手で知っている人はSHINJOと小笠原だけ、ちょっと見てる人でも坪井と幸雄しか知らない。稲葉すら知っている選手には挙がらないのである。
私のように野球ヲタならまだしも、普通のなんとなく巨人ファンなんとなく阪神ファンみたいな人にとってほとんどの場合、パリーグの試合というものは『知らない選手ばかりが出ている試合』でしかないのである。こういう試合を会社帰りによってみて2000円払って試合を見るような人がどれだけいるだろうか。
話は予告先発についてになるのだが、予告先発制度において、先発投手は基本的に前日に明かされる、つまり(先発投手に限るが)自分の知っている選手が試合に出ていることが確実に分かるという制度である。選手個人個人の認知度がまだ低いパリーグにおいてこの制度を手放すことはまだまだ時期尚早であると私は考える。
現在のパリーグにとって必要なのは、予想する楽しみとか戦略性の幅なんかより、確実に観客動員増を見込める戦略だと思う。

*1:少なくともカープは地域に根ざした球団作りに向かってはいると思う。だが・・・