中日ドラゴンズ日本一おめでとう

ドラゴンズがジャイアンツに3タテ食らわしたときからいやな予感はあったのですが、ともあれ今回の日本シリーズはファイターズの完敗です。ドラゴンズはセリーグでは通年2位ですがアジアシリーズに胸を張って進めるチームだと断言します。アジアシリーズは負けが許されない雰囲気が漂っているというとってもいやな大会ですが、それを打ち破ってアジア制覇をしてくれることを期待します。
えー、これだけだと[雑記]の意味がないですよねw ということで今回のシリーズの中で感じた『短期決戦と浪花節』についてちょっと考えてみようと思います。

日本シリーズ第5戦の最終回、ここまで完全試合の山井に代えて落合監督は抑えの岩瀬を投入、
 岩瀬は見事3人で抑え投手リレーにより完全試合を達成し日本一を決めた
・日本シリーズ第5戦の最終回、ヒルマン監督は鶴岡に代え代打高橋を投入(結果は凡退)

この2つの事例ともいわゆる「浪花節」的展開であれば、完全試合ペースの山井は続投*1だし、代打は高橋でなく今期引退を表明している田中幸雄に代打させるという流れになると思います。
ですが、落合、ヒルマンの両監督はそれを選択せず、勝利の確率が高いほうを選択しました。
この采配に関して両監督ともいろいろ言われているようですが、私はあえてこう言います。
『短期決戦で求められるのは、(最終的な)勝利以外にない』


レギュラーシーズンの1/140の試合であれば、チームメイトへの長期的な印象を考慮して「浪花節」的な展開もありかも知れませんが、1試合すら無駄にできない短期決戦において大きく勝率を下げる戦略を選択するのは明らかに愚作です。
私はファイターズファンですが、どうせなら山井の完全試合も見てみたかったし、当然幸雄さんの最後の打席を日本シリーズで終えさせてあげたかったです。でも、それは明らかにファンのエゴ。私も自分が監督だったら、山井の方は正直あまり自信が持てませんが、代打の方は高橋*2を指名していたと思います。


浪花節」的な展開は私も嫌いではないし、戦略として間違っているとも思いませんが、少なくとも短期決戦においてはその「浪花節」的な采配が致命的な結果を生みかねない部分が多分にあると考えます。ねぇ、星野さん

*1:たとえ手のマメを潰していたとしても

*2:もしベンチ入りしていたら下手すると洋平だったかもしれません