ドラゴンズ―サーパス 〜ウエスタンリーグ公式戦〜(あじさいスタジアム北神戸)

二郎駅を降りたそこには一面の田園風景。もしかしたらと思って案内板を見てみたら無事あじスタへの道のりが載っており安堵しました。その安堵もつかの間、PCの入った重いカバンを持って山道を登って行ったら、球場につく頃にはすでに全身汗びっしょり。PCを持って遠征したことをちょっぴり後悔しながらの行軍でした。
試合はドラゴンズの高卒ルーキー赤坂が好投し、7対2でドラゴンズの勝利。出る投手がみなふがいないピッチングを続ける様に、ちょっと前の鎌ヶ谷ファイターズを重ねてみながらの観戦となりました。
さすがに今回は勝敗はなしで、以下がスコアテーブルとなります。

D |010 212 010 |7
Su|001 000 001 |2

D  ○赤坂―田中、前田
Su ●小林、康介、吉川、香月、高木、大久保―鈴木、辻
審判 PL小寺 1B丹波 2B福家 3B良川
観客 663人

ナゴヤドラゴンズ
          打得安点 1回2回3回4回5回6回7回8回9回
(4) 澤井道久  3000 遊飛  四球三ゴ  中飛
 H  上田佳範  1000             空振
 4  岩崎達郎  1010                 右二
(6) 谷哲也   4231 左二  投犠左安  中安  四球空振
(D) 森岡良介  3110 一ゴ  四球四球  右安  四球投ゴ
(9) 李炳圭   4000 一ゴ  中飛投ゴ  遊飛
 7  中村公治  1011               中安
(7)9堂上剛裕  5232   左二一ゴ  中二右二  二ゴ
(3) 柳田殖生  5121   中安  左二一ゴ遊ゴ  投ゴ
(8) 中村一生  5021   二ゴ  中安中安  遊失三ゴ
(5) 堂上直倫  5111   二飛  左安空振  二飛  空振
(2) 田中大輔  3000   二ゴ  三犠空振  中飛
 H  西川明   1010               左安
 2  前田章宏  0000

          投球回 打者 投球数 安 本 振 四 失 責
 ○ 赤坂和幸   9   37 137 4 0 5 5 2 1


サーパス
          打得安点 1回2回3回4回5回6回7回8回9回
(8) 由田慎太郎 4110 三邪  四球  右安  遊飛  空振
(6) 森山周   2010 四球  四球  中安    二ゴ
 6  裕次郎   0000
(9) 相川良太  3011 空振  左安  二飛
 H9 吉良俊則  1000               三飛
(5) 古木克明  3000 中飛  一ゴ  左飛    四球
(D) 清原和博  3000   空振  四球  空振  遊ゴ
(7) 濱中治   4100   中飛  右飛  中飛    三失
(3) 岡田貴弘  4000   空振  中飛  左飛    一ゴ
(2) 鈴木郁洋  3000     右飛三ゴ    投ゴ
 2  辻俊哉   1011                 中安
(4) 柴田亮輔  4000     二ゴ  一ゴ  二飛  一ゴ

          投球回 打者 投球数 安 本 振 四 失 責
 ● 小林賢司   3 1/3 18  67 6 0 0 2 3 3
   康介     1 2/3  9  35 3 0 2 1 1 1
   吉川勝成   1    6  19 3 0 0 0 2 2
   香月良太   1    4  14 0 0 1 0 0 0
   高木康成   1    6  22 1 0 0 2 1 1
   大久保勝信  1    5  25 2 0 2 0 0 0


盗塁  森山  (1回 打者森岡 :2球目に二盗)
    柳田  (2回 打者中村一:6球目に二盗)
暴投  康介  (5回 打者柳田 :4球目、二塁走者堂上剛が三進)
    高木  (8回 打者森岡 :6球目、森岡は四球で一塁走者谷が三進)
失策  森山  (7回 打者中村一:ゴロをファンブルし、一塁送球間に合わず)
    堂上直 (9回 打者濱中 :ゴロをファンブルし、一塁送球間に合わず)
残塁  D14、Su8

得点経過
2回表 1−0 無死二塁から、柳田がセンター前にタイムリーヒット
3回裏 1−1 二死一二塁から、相川がレフト前に落ちるタイムリーヒット
4回表 2−1 無死一三塁から、堂上直がレフト前にタイムリーヒット
 〃  3−1 二死一三塁となって、谷がレフト前にタイムリーヒット
5回表 4−1 一死三塁から、中村一がセンター前にタイムリーヒット
6回表 6−1 二死一三塁から、堂上剛がライト線に2点タイムリーツーベース
8回表 7−1 無死一三塁から、中村公がセンター前にタイムリーヒット
9回裏 7−2 一死二塁から、辻がセンター前にタイムリーヒット

選手寸評

赤坂和幸
高校生ドラ1ルーキーながら、すでに一軍も経験している模様。9回を完投して失点2(自責点は1)とほぼ完璧な投球。変化球はまだまだ荒削りではあるもののこの日はコントロールよく決まっており、威力のあるストレートとも相まってサーパス打線を4安打に封じこめた。課題は調子が良いながらも5四球を出した制球で、ここを克服すれば一軍で活躍する日も近い。
谷哲也
こちらは大社ドラフト3位のルーキーで、この日は3安打1打点と活躍。カウント2−3から粘って出塁する場面も多く、粘っこいバッティングをする印象を受けました。守備の方も安定しており、すべての守備機会を無難にこなしました。
李炳圭
サーパス打線を攻略した打撃陣の中で特に不調が目立った選手。まともなスイングがほとんどできておらず不調は深刻。唯一いい当たりを見せた3回のセンターフライもカウント0−3から打ったものでカウント外。
小林賢司
この日はルーキーの出場が多く、こちらは大社ドラフト1位のルーキーで、この日は4回途中3失点で降板。3回に四球を2つも出したかと思いきや、2・4回には簡単に連打されるなど、まずは投球の幅を広げることが重要になるのではないかと感じました。
サーパスリリーフ陣
投げる投手投げる投手が不安定な投球を披露*1し、まるで鎌ヶ谷投手陣を見ているようでした・・・
柴田亮輔
バッティングは音無しだったが、2・8回と守備でゴロを2度ダイビングキャッチで好捕しアウトに。打線に元気がなく投手陣もボロボロのこの日のサーパスの中での、唯一の光明に思えてしまいました。
森山周
1軍登録選手から鈴木とともに出場。2番遊撃で先発出場し、古木や清原や濱中がふがいない中、3打席で出塁&1盗塁とすでに1軍クラスの選手であることを証明してくれました。8回に交代したと思ったら、驚いたことに夜の神戸の試合でも9番遊撃で先発出場。あじスタでは7回に中村一生のゴロをジャッグルしエラーを記録してしまいましたが、スカスタでは難しい打球を何度も処理し勝利に貢献。
古木克明
シートノック時によく声を出し、他の選手のミスの時には容赦なく野次を飛ばしていたのですが、最後の段になって2球連続でミスをしてしまい、そのざまにスタンドから失笑が漏れていました。本人曰く「キャッチャー(土井健大)代えてくれ!」 そんな状態でしたが、試合では難しい打球を何度も処理し周囲からも意外な感嘆の声が漏れていました。守備では予想外(?)の活躍をしましたがバッティングの方はイマイチで、3打席連続で得点圏にランナー置いた打席ですべて3アウト目を献上し好投赤坂に手も足も出ず。
清原和博
赤坂の140キロ台(と思われる)速球に手も足も出ず3打席凡退2三振と1四球。速球に対応できないのも気になりますが、もっと気になるのが足の状態。いくらホーム限定の出場とはいえ、小走り程度しかできない足の状態で出場してもあまり意味がないように思えるので、せめて2,3打席限定にしてあとは若い選手に出場機会を与えた方がいいのではないかと。


*1:比較的安定していたのは香月だけ